塗料に別メーカーの添加剤を入れて大丈夫か?
以下が「ペイント・センセーションズ」アマゾンUSAのページだ。
このページの評価数は、商品ラインナップやパッケージがリニューアルされたことでまだ少ないものの、以前のバージョンでは相当数のコメントが入っていた。
香りの種類として、Citrus Squeeze(柑橘果汁)、Clean and Crisp(清潔でさわやかな)、Freish Air(新鮮な空気)、Sea Breeze(シーブリーズ)、Spring Rain(春の雨)、Vanilla Bean(バニラビーン)がある。
フレグランス系のネーミングは解釈が難しく、直球ズバリのものもあれば、「春の雨」とかいう何だか分からない香りもある。それこそテスターで一度香ってみなければ判断は難しいだろう。
だからこそ、メーカーはサンプルを提供しているのだ。
更にこの製品以外にも、Glade(グレード)から出ている塗料芳香添加剤、Scented Paint Additive(訳:香り入り塗料添加剤)がある。
グレードとはSCジョンソン社が展開する世界的な芳香剤ブランドだ。
この製品は国内のアマゾンで購入できるものの、USAアマゾンの$7.18(784円)に対して、国内販売価格5,631円という8倍近い価格差だ。
余談だがこの商品、ボトルの形をしているものの容器はボトルではなく、使いきりのパッケージを立体的にボトルのように見せかけている。
変なパッケージは理解に苦しむ。
こちらも、様々な香りをラインナップし、中にはイメージの出来ない香りもあるが、兎に角塗料のニオイを誤魔化すことが出来るらしい。
多くの水性塗料は、メーカー仕様の希釈に水道水が指定されているものの、夏場の水道水は冬季に比べ雑菌の含有量が多い。
暖かい時期に、連休を挟んで作業を開始する朝イチ、ズタ(水)の中へドブ付けしたローラーや刷毛を引き抜く際、強烈な匂いになっている。
水道水で希釈した塗料も数日間放置しただけで発酵する。
これらの製品ならば、こういった問題も解決できるだろう。
しかし、ペンキ屋ならば誰でも思うだろうが、塗料へ別メーカーの添加剤を入れても良いのだろうか?
ゲル化したり、塗装不良に陥るのではないだろうか?
アマゾンのコメントを全般的に信じるのではないが、こういった塗料添加香料を入れて「塗料がゲル化した」とのコメントもあった。
但し、世界トップクラスの塗料メーカー、シャーウィン・ウイリアムスからもペイント・センセーションズの添加剤を販売している。
因みにこの情報、ペイントビズではあくまでも「香りの添加剤がありますよ~」というネタであって、施工後の塗装の品質は保証しない。
施工後の塗膜不良で失敗しても、工事の保証は行わない。使用したい場合は研究の範囲での使用を強く勧める。
誰か勇気のある「人柱になっても良い」という方がいたら、是非ともご使用いただき、ペイントビスへの一報を送ってもらいたい。
そして、同じ米アマゾンで塗料添加材を見ていたら、トンでもない商品を発見した。
次に紹介する添加剤は、9000以上もの評価を得ている「バケモノ級の塗料添加剤」だ。
著者:二見勇治 Futami Yuji
建築塗装アナリスト
企画・取材・撮影・動画清作・ライティング・マーケティング 担当
東京都出身。建築塗装業の長男として生を受け、多くの職人達の中で育つ。塗装職人と造園職人の修行を積んだ後、カメラマンへ転身。出版社カメラマンを経て2001年よりフリーカメラマン。
雑誌・書籍・広告撮影、塗装関連の写真・動画制作、リフォーム会社広告担当を経験。
建築塗装の新たな表現を模索中。