ペイントビズ(PAINTBIZ)

塗装ローラーはどうやって作られるのか?

2021.07.26

ローラーは太巻き寿司とかバームクーヘン

ペイントビズでは「建築塗装を様々な視点」からお届けしている。

今回は普段見ないであろう「ローラーの生産現場」をご紹介。

塗装工事会社が顧客との接点を生み出すために、YouTubeを活用しているのと同じように、ローラーメーカーも販売会社と繋がるべく、動画による発信をしている。

先ずは、中国のOET paint tools Fty.Co.,LtdがアップしているYouTubeをチェック。
動画のアップ主は、同社オーナーの中国広東省、AlexHuang(アレックス・ウォン)氏。

YouTubeの概要欄の実績には「アメリカ、カナダ、イタリア、スペイン、ドイツ、日本、フィリピン、インドネシアにペイントローラーを供給」とある。

YouTubeに上がっているローラー生産現場のほとんどが、ジャンボローラー(大径軸)のなか、この動画はスモール(小径軸)を生産している珍しい動画だ。

ジャンボローラーの製造動画が多い理由は、日本以外の国々での主流はジャンボローラーで、スモールは極少数だからだ。
日本でも過去(80年代初頭まで)には、ジャンボローラーが使われていた時期があるが、現在では殆んどがスモールの独壇場だ。

しかしマルテーの1部ローラーや、他メーカーでも極少数だがジャンボローラーは残り続けている。
また、最近ではPIAなどでは「ジャンボローラー復興」の動きがある。

ジャンボローラーは消耗品のローラー自体に軸受けが無く、構造が単純で世界の主流はジャンボローラーなのだから、仕入値がベラボウに安いだろう。

世界ではジャンボローラーなのに国内ではスモールが主流になった事自体が、様々な事柄で日本の独自進化が「ガラパゴス」と揶揄されるように、わたし達の仕事「塗装工事でも独自進化」へと繋がっている。

こんな話しはさておき、ローラー製造動画へ戻したい。

最初の工程として、軸となる樹脂製のパイプに熱処理を行い、毛の生地を巻きつけて圧着させる。

ローラーは普段使用している、1本1本を個別に生産するのではなく、長いローラーを一旦つくり、長尺のものを整えカットしている。
太巻き寿司とか、バームクーヘンと同じように、長いものを小分けに切っているイメージだ。

次の動画はカットと端部処理の工程だ。

次のページ塗装ローラーを切りそろえ端の処理

二見勇治

著者:二見勇治 Futami Yuji

企画・取材・撮影・動画清作・ライティング・マーケティング 担当
東京都出身。建築塗装業の長男として生を受け、多くの職人達の中で育つ。塗装職人と造園職人の修行を積んだ後、カメラマンへ転身。出版社カメラマンを経て2001年よりフリーカメラマン。
雑誌・書籍・広告撮影、塗装関連の写真・動画制作、リフォーム会社広告担当を経験。
建築塗装の新たな表現を模索中。