ペイントビズ(PAINTBIZ)

【速報】関西ペイント再値上げの衝撃

2022.02.18

塗料30%シンナー40%ジンク系60%の大幅値上げ

2022年2月18日、ペイントビズへ「関西ペイントの再値上げ情報」が入ってきた。

以下、値上げ情報を掲載。

画像引用:関西ペイント株式会社-2022年2月16日-製品の価格改定について

以下原文を掲載。


2022年2月16日 関西ペイント販売株式会社

製品の価格改定について

関西ペイント販売株式会社(本社:東京都、代表取締役社長:寺岡直人)は、塗料およびシンナー製品 の価格改定を行ないますのでお知らせいたします。

当社では、原材料価格の高騰や物流コストの上昇等を背景に、2021年6月22日付で製品の価格改定 を実施いたしました。しかしながら、原材料価格は、前回の価格改定以降も大幅な上昇が続いており、 国際物流の逼迫や、エネルギーコストも高止まりしています。

当社といたしましては、大幅なコストアップが避けられない状況下において、生産性の向上や費用削減 の徹底など、製品の安定供給の為に可能な限りの努力を続けて参りましたが、企業努力の限界をはるかに 超える状況に至り、やむを得ず、下記の通り価格改定を実施することを決定いたしました。

1.価格改定の製品分野
工業用塗料および汎用塗料(建築・防食・自動車補修)

2.価格改定時期
2022年4月1日より

3.価格改定幅(値上げ)
塗料類 15~30%
硬化剤 15~30%
シンナー類 20~40%
ジンクリッチ系塗料類 40~60%
※製品によっては改定率が上下することがあります。

当社製品をご愛顧いただいているお客様には、ご迷惑をおかけいたしますが、諸事情をご賢察 いただき、ご理解をお願いするものであります。

当社は、今後ともさらに技術開発に努め、品質とサービスの向上を図り、お客様にご満足いただける 製品・サービスを提供するとともに、社会に貢献すべく努力を続けて参ります。
以上


ウィズコロナの中、他社に先駆けて塗料の「再度」値上げを関西ペイントが行った。

関ペの前回の価格改定は、昨年2021年6月22日のため約8ヶ月の短期間で、再値上げを行ったことになる。

2021年6月22日の価格改定と今回の価格改定内容を比較したい。

【 2021年6月22日の改定内容 】

2. 汎用(建築、防食、自動車補修)
塗料類 10~20%
シンナー類 15~20%

3. 運賃 10~15%

【 2022年2月16日の改定内容 】

3. 価格改定幅(値上げ)
塗料類 15~30%
硬化剤 15~30%
シンナー類 20~40%
ジンクリッチ系塗料類 40~60%

塗料、硬化剤は最大30%の値上げとなり、前回と比べると最大で10%も上昇。防食のジンク系に至っては、40%も価格改定され、1年たたず大幅な売価変更に踏み切った。

そこで、今回の価格改定を元に各材料の価格差として、「どの材料が、どれだけ値上るのか?」という購入価格の例を掲載したい。
※最大値で算出。1斗缶購入の場合。

塗料の価格差

10,000円の塗料

【2021年8月20%値上げ】 10,000円×1.2=12,000円
【2022年4月30%値上げ】 12,000円×1.3=15,600円

50,000円の塗料

【2021年8月25%値上げ】 50,000円×1.2=60,000円
【2022年4月30%値上げ】 60,000円×1.3=78,000円

2021年8月以前→2022年4月以降の価格差 1.56倍

シンナーの価格差

値上げ例、5,000円の塗シン

【2021年8月20%値上げ】 5,000円×1.2=6,000円
【2022年4月40%値上げ】 6,000円×1.4=8,400円

値上げ例、13,000円のラシン

【2021年8月20%値上げ】 13,000円×1.2=15,600円
【2022年4月40%値上げ】 15,600円×1.4=21,840円

2021年8月以前→2022年4月以降の価格差 1.68倍

ジンク系塗料の価格差

値上げ例、30,000円のジンク塗料

【2021年8月20%値上げ】 30,000円×1.2=36,000円
【2022年4月60%値上げ】 36,000円×1.6=57,600円

2021年8月以前→2022年4月以降の価格差 1.92倍

以上のような計算になった。
コロナ以前と比べ、塗料は1.56倍になり、塗シンは1万円弱、ラシンは2万円台に突入する。(最大値の場合)
特出すべきはジンク系の防食塗料で殆ど2倍だ。

契約書に「材料費の値上げによる工事価格変更」項目が必須

筆者知人の塗装工事会社で聞いた話しになるが、価格改定前に施主と契約を交わし、工事が始まったと同時に大幅な値上げを受け、その際施主へ価格変更の申し出を行ったが飲んでもらえず、粗利が消えてしまったという。

もしも現在の契約書に「価格改定」の項目が無いのであれば、今後は「塗料や工事資材の価格改定による工事価格変更」の項目は必須になる。
また、契約書を作っていない場合は「物価高騰が激しくて、材料費が日毎に変わるんですよ。」という話しを、受注のときに説明した方がよいだろう。

今までのケースでは、関ペが他社を先行して値上げを行っている。
今回の関ペ価格改定が今後の材料費上昇の目安となり、次のフェーズとして他メーカーの「一斉値上げの予兆」として考えるのが賢明かもしれない。

©︎PaintBiz By 二見勇治

二見勇治

著者:二見勇治 Futami Yuji

建築塗装アナリスト
企画・取材・撮影・動画清作・ライティング・マーケティング 担当
東京都出身。建築塗装業の長男として生を受け、多くの職人達の中で育つ。塗装職人と造園職人の修行を積んだ後、カメラマンへ転身。出版社カメラマンを経て2001年よりフリーカメラマン。
雑誌・書籍・広告撮影、塗装関連の写真・動画制作、リフォーム会社広告担当を経験。
建築塗装の新たな表現を模索中。