ペイントビズ(PAINTBIZ)

建築塗装ロボット 国内編

2021.03.11

ロボットの定義

建設塗装業界にもIT、AIやVR、IoT、DXなど新しい技術の波が打ち寄せ、仕事の仕組みが大きく変わり始めている。
我々ペイントビズもその一端なのだが、今回は「塗装工事用のロボット」についての記事化を行う。

画像引用:映画メトロポリス1927年公開

そもそも「ロボット」とは何だろうか?その定義からはじめたい。

ロボット工学三原則というものを、SF小説の巨匠アイザック・アシモフが1950年、小説内で創作した。

第一条
ロボットは人間に危害を加えてはならない。また、その危険を看過することによって、人間に危害を及ぼしてはならない。

第二条
ロボットは人間にあたえられた命令に服従しなければならない。ただし、あたえられた命令が、第一条に反する場合は、この限りでない。

第三条
ロボットは、前掲第一条および第二条に反するおそれのないかぎり、自己をまもらなければならない。

引用:2058年の「ロボット工学ハンドブック」第56版、『われはロボット』より

この3原則が様々なSF映画でも数多く登場し、クローンやバイオノイドまでを含めての論理感が形成された。

小難しいので、分かりやすいロボットの事例を挙げて、機能的な違いを定義したい。

1、鉄腕アトム、C3PO、R2D2、ディズニーのWALL-E、ドラゴンボールの人造人間。
2、ガンダム、ZZ、マジンガーZ。
3、HONDAのASIMO、ボストン・ダイナミクスのロボット、お掃除ルンバ、SONYのaibo、ソフトバンクのPepper。
5、エヴァンゲリオン、ダンバイン、トランスフォーマー?

最初の行、鉄案アトム他4種は、完全自立型ロボットで更に感情もある。
国内でもっとも有名なマシーンは、押入れで寝ている青いネコ型ロボットだ。

彼等はほぼヒューマノイドといっても差し支えがない。
映画エイリアンに出てくる、ビショップ(エイリアン2)やデヴィッド(エイリアン・コビナント)も同じだ。

表現としてヒューマノイドと言ったりバイオノイドなどともいう。
ブレイドランナーに出てきたレプリカントも生体ロボットにあたる。

ブレイドランナーの原作者はフィリップ・K・ディック。こころへんからサイバーパンクの歴史がはじまり、ウィリアム・ギブソンを経て、士郎正宗のブラックマジック、アップルシード、攻殻機動隊から映画マトリクスなどのSF作品が生まれている。
因みに押井守は士郎正宗の完成された原作の映像監督でしか過ぎず、創作者ではなく二次利用作者だ。
少し、オタクっぽくなったので話を戻す。

2つ目は「ガンダム、ZZ、マジンガーZ」の類は、操縦する単なる機械。旋盤とかラジコン、クレーン、ユンボやホイルローダーと同じだ。
パシフィック・リムで登場しているイェーガーも同じようなオペレーターが操る単なる機械、充電式インパクトとなんの代わりも無い。
イデオンも同じ類のいにしえのマシーンだ。

なんだか楽しくなってきたぞ!

3つ目がコンピュータ制御によるロボット。
現在様々な生活シーンに入り込んでいる。見た目はロボットっぽくはないが、プログラムで制御され機能するものでは、エアコンや冷蔵庫、電子レンジなどもロボットだ。
金属やプラスチック等でギミックを作り上げ、何らかの動力源で動く物だけがロボットではない。

そして最後の行。
そもそもエヴァとその他はロボットではない。生命体だ。
エヴァは神様のコピーで、ダンバインはオーラバトラー、トランスフォーマーは金属生命体。

つまり「何がロボットなんだよ!」と、いうところだろう。
要約すると「ある種の動きを自動化するため、プログラムされた規則に従っている機械。」がロボットだ。

上の事例の3つ目が現代的なロボットといえる。

更には近頃話題の自動運転を備えた、自動車も立派なロボットのカテゴリーに入る。

また、コンピューター上で自動的に動くものも”ロボット”と解釈されている。
例えばGoogleのロボット型検索エンジンもそれにあてはまり、ある目的のために自動化されたもの全てがロボットだ。

しかし、現代のロボットの定義で重要なことは、対象物に対してセンサー等で距離や重さ速さなどを感知し、その入力された信号によってプログラムが対応してモノを動かす仕組みがロボットといえる。

因みにプログラムで動く産業用の多関節型ロボットは、30年以上前に実用化され、現代ではそれが効率化され、センサーに対応した仕様になっただけだ。

では、建築塗装においてロボットは今、どうなっているのだろうか?

今回は国内の建築塗装ロボットの現状をフューチャーしたい。

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二見勇治

著者:二見勇治 Futami Yuji

企画・取材・撮影・動画清作・ライティング・マーケティング 担当
東京都出身。建築塗装業の長男として生を受け、多くの職人達の中で育つ。塗装職人と造園職人の修行を積んだ後、カメラマンへ転身。出版社カメラマンを経て2001年よりフリーカメラマン。
雑誌・書籍・広告撮影、塗装関連の写真・動画制作、リフォーム会社広告担当を経験。
建築塗装の新たな表現を模索中。