シリップ開発会社、実は…
昨今、建築塗装業界で話題の商品、シリップ。
シート + クリップ = シリップ。
足場シートのハト目と短管パイプを繋ぐクリップだ。
本製品を様々なサイトで調べてみるも、実際の使い勝手や特徴などが今ひとつ分からなかった。
そこで開発・販売元の株式会社 Asazumaコーポレーションへ連絡を行い、本製品の特徴を伺った。
ご対応いただいたのは、株式会社 Asazumaコーポレーションの担当者、森戸さん(以後:アサズマ森戸、敬称略)。
PBフタミ
シートとクリップで「シリップ」ですか。面白い製品ですね。
興味がありましたのでご連絡させていただきました。
アサズマ森戸
ありがとうございます。
短管パイプとシートを繋ぐ製品は他にもあるのですが、当社のシリップが最も効率的だと考えています。
PBフタミ
特許取得とありましたので、特許検索で調べさせていただきました。
結構前に取得されているんですね。
アサズマ森戸
2015年に特許出願をして2016年4月に公報発行になりました。
PBフタミ
会社のサイトを見たところ、「解体屋さん」のホームページでしたから、最初間違えたかと思いました。
アサズマ森戸
ハハハ~、そうなんです。本業は解体工事が専門なんですよ。
PBフタミ
解体屋さんが足場用品の開発・販売とは面白いですね。
それでは、シリップ開発の経緯を教えていただけますか?
アサズマ森戸
アサズマコーポレーションは当初、足場工事から事業が始まり、現在では地元の栃木を中心として、茨城・埼玉などで解体工事を行っています。
シリップは、作業の安全と効率を上げる目的で自社開発したんです。
開発には30回以上も試作品を作り、何度も試して今の形になり、特許取得に至りました。
PBフタミ
当方がシリップに気がついたのは最近なんですが、販売の経緯も教えてください。
アサズマ森戸
特許取得と製品が出来上がってから、当初は栃木県を中心とした同業者や建築工事会社へ直接販売をしていました。
2021年から様々な会社さんから引き合いを頂き、今では建築工事関連の商社や、ホームセンター、通販事業者へ販売が広がり始めています。
PBフタミ
では、実際の使用方法や耐久性について質問します。
著者:二見勇治 Futami Yuji
建築塗装アナリスト
企画・取材・撮影・動画清作・ライティング・マーケティング 担当
東京都出身。建築塗装業の長男として生を受け、多くの職人達の中で育つ。塗装職人と造園職人の修行を積んだ後、カメラマンへ転身。出版社カメラマンを経て2001年よりフリーカメラマン。
雑誌・書籍・広告撮影、塗装関連の写真・動画制作、リフォーム会社広告担当を経験。
建築塗装の新たな表現を模索中。