ペイントビズ(PAINTBIZ)

建築塗装業界とコロナ不況の現状 2020年8月版

塗料会社の株価の状況

以下に塗料関連の株式価格の1年間のグラフを掲載。
※2020年8月20日時点の各社株価の推移。

日本特殊塗料

神東塗料株式会社

中国塗料

大日本塗料

エスケー化研

関西ペイント

グラフを見て分るとおり、各社とも株価が爆落。

大手塗料メーカー全社は、2020年3月13日の歴史的コロナパンデミック相場でコロナ大恐慌大の到来から逃れられなかった。

3月13日から1ヵ月半経過した時点では、関ペは株式価値がコロナ前に比べ75%に。
SKは83%、大日本は71%に目減り。

つまり、各社20%程度の株式資産がコロナ騒動で蒸発した。
関ぺでいうと株価の総額が連結5,841億円程。その金額で考えると、コロナ禍で約1千億円が消えてしまうというとんでもない状況に陥った。

しかしコロナに有効な、抗菌抗ウイルス塗料「アレスシックイ」や接触感染予防シートの発売などで時勢に乗り、徐々に盛り返している。
因みに各社グラフ、山の頂上は2019年末、米中の情勢不安解消の見通しから、日経平均株価が29年ぶりに高水準だった時期。
3月中旬に落ちてはしまったが、8月末までの5ヶ月間で、徐々に盛り返している印象だ。そして各社も企業努力で盛り返している。

最後に日本ペイントホールディングス。

なんだ?塗料大手他社と線の傾きが違うぞ。

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二見勇治

著者:二見勇治 Futami Yuji

建築塗装アナリスト
企画・取材・撮影・動画清作・ライティング・マーケティング 担当
東京都出身。建築塗装業の長男として生を受け、多くの職人達の中で育つ。塗装職人と造園職人の修行を積んだ後、カメラマンへ転身。出版社カメラマンを経て2001年よりフリーカメラマン。
雑誌・書籍・広告撮影、塗装関連の写真・動画制作、リフォーム会社広告担当を経験。
建築塗装の新たな表現を模索中。