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電動工具 互換・非純正バッテリーが危険な理由

2021.07.19

非純正・互換バッテリーの恐怖

建築塗装の現場でも、電動工具の充電式化が進んでいる。

昔は充電式の電動工具と言えばインパクトドライバのみが充電式だったものの、ブロアーやディスクグラインダー(サンダー)を筆頭に、高トルク・高出力が求められるハンマードリルやハツリ機までもが充電式が出現し、高粘度に対応する攪拌機までもが充電式化が進んでいる。

特に攪拌機ではバッテリー化による恩恵で、回転時のコードの巻き込みも無くなり、安全性が向上した。

しかし、バッテリーは1台に1つでは足りず、何個も準備しなくてはならない。
さらにメーカーが同じであっても、以前購入した工具と、最近入手した電動工具のバッテリーの互換が無いなども頭を悩ますところだ。

以前、とある室内塗装の現場へ寄った際、マキタのラジオを持っていた職人がいた。しかもスマホが無線接続できる「馬鹿デカイ例のあれ」だ。
筆者は「スマホ接続で音楽聴くなら、無線のスピーカーで良いじゃん。」といったところ。
「いやー、これがマキタフリークの浪漫なんだよ!」と友人の職人は返してきた。

「じゃー、マキタのコーヒーメーカーも欲しいでしょ?」筆者も負けずに返すが、
「マジで買おうかと思ってる。」とマキタフリークの恐ろしさを垣間見た出来事だった。

何の話しか分からなくなってきたが、そのラジオですらバッテリーの制約がある。
しかもバッテリーは安くはない。

そして、安価な互換・非純正バッテリーが登場し、安さに釣られいつの間にか、純正以外のバッテリーが普及してしまった。
ことろがここ数年、互換・非純正バッテリーの火災が急増している。

既に2019年、nite(ナイト:独立行政法人製品評価技術基盤機構)からは、安全啓蒙のプレスリリースを発表。

急増!非純正リチウムイオンバッテリーの事故
~実態を知り、事故を防ぎましょう~
https://www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/press/2019fy/prs200123.html

更に2020年1月、ナイトは「電動工具用非純正バッテリーパックからの発火」と題し動画も公開している。
下にそのYouTubeを掲載する。

充電中のバッテリーや充電器が燃えだすのは非常にショッキングだが、コレと同じことが国内の様々な場所で起こり、重大な火災事故が多発している。

では、いったいどうして発火してしまうのだろうか?

次のページでは、発火について解説している動画を掲載する。

次のページ互換・非純正バッテリーのメカニズム

二見勇治

著者:二見勇治 Futami Yuji

企画・取材・撮影・動画清作・ライティング・マーケティング 担当
東京都出身。建築塗装業の長男として生を受け、多くの職人達の中で育つ。塗装職人と造園職人の修行を積んだ後、カメラマンへ転身。出版社カメラマンを経て2001年よりフリーカメラマン。
雑誌・書籍・広告撮影、塗装関連の写真・動画制作、リフォーム会社広告担当を経験。
建築塗装の新たな表現を模索中。