未曾有の大災害。建築塗装業界では何が起こっていたのか? 1ページ
遡る事12年前、2011年3月11日の14時46分。東日本大震災が発生した。
東北地方・北関東を中心に発生した大規模な地震・大津波・火災などにより、東北地方を中心とした12都道府県で2万2318名の死者・行方不明者が発生。
その後、福島第一原発のメルトダウンに繋がり、放射線の影響だけではなく様々な部分において、今尚その影響は色濃い。
連日被災地の方々の悲痛な叫びが報道され、100キロ圏外であっても「原発から逃げなきゃいけないのか?」などの逼迫した状況にも陥った。
そして日本全体で大震災の影響は長期に亘り影響を及ぼし、日本国全体への計り知れない脅威となったのは間違いない。
その影響は我ら建築塗装業界でも発生し、震災後の数日間~数ヶ月「問い合わせが全くなくなった」とか、「材料の調達が出来ない」など、問題が発生したのが昨日の事のように思い出す。
また、誰もが言う「足場の上で仕事してた!」と。
そこで3.11に因み、《追悼》東日本大震災から「塗装」に関連するTwitterを11年分遡るというタイトルで、3.11以降どのような事が塗装業界で起こったかを、Twitterを使って検証したい。
先ずは東日本大震災で被害にあわれた方に黙祷をささげ、3.11だけではなく、全世界で様々な災害・紛争・戦争にあわれた方々へ追悼の意を捧げる。
以下は、Twitterで「東日本大震災+塗装」「東北+地震+塗装」のキーワードで出てきたツイートを、ペイントビズ独自にピックアップ。
良い事、悪い事も含めて転載を行いたい。
東日本大震災から11年5ヵ月の月命日です。
先日、報道された震災遺構・大川小学校で、校庭にある壁画の劣化を防ぐための補修作業が行われました。
壁画の劣化を知った石巻市内塗装業者に無償で行っていただき感謝感謝。終了後、6月議会で但した駐車場改善する件について説明いただきました。 pic.twitter.com/V7um5y32E0— 阿部 かずよし(石巻市議会議員) (@abekazu2321) August 11, 2022
■津波が来たらここまで逃げろ 路上にライン塗る 三重(朝日新聞)
東日本大震災から11年になるのを前に、三重県尾鷲市で7日、市立尾鷲小学校の5年生児童34人が、津波から避難する時の目安となる道路上の標高ラインをスプレーを使って塗装した。 市防災危機管理… https://t.co/9Hl2TVUzFL
— 災害ニュース速報 (@saigainews) March 8, 2022
被災者それぞれにいろんな選択があります。
福島第一原発の原子炉建屋の「雲の絵」を手掛け、事故収束作業にも関わった福島出身の塗装業者の茨城県での挑戦と苦労。<東日本大震災10年 忘れられた被災地>(4)避難 腕一本 新天地で前へ:東京新聞 TOKYO Web https://t.co/muobp3O6Ev
— 福岡範行@気候危機🖋👶6y2y (@f_norida) January 5, 2021
築15年の自宅のメンテナンスで外壁のシーリングと塗装と屋根の塗装中。東日本大震災を越えてきたこともあり、外壁の一部に細かいヒビもあったようだ。屋根には苔も。苔も丁寧に取り除き、耐火断熱の外壁板のシーリングも無事終了。
— チューリップの芽が出たよ♫ (@MasaeOlive) May 2, 2020
【動禅経営⑤ ピンチの過ごし方】東日本大震災(2011)、水害(2019)が直撃し、大変苦労されながら復活した志賀塗装社長にピンチの過ごし方を聞きました。「① 社内行事は淡々と行う。②資金繰りは冷静に。プライドはいらない③スタッフと面談し、不安の共有。 https://t.co/sD2qF4MWBJ
— 今村暁@brand producer/環境、頭、時間、戦略を整理整頓😊 (@imamurasatoru) April 13, 2020
東京ディズニーランドエントランス工事によって、東日本大震災で隆起した部分は塗装舗装に変更。個人的にはココがどう変わったかとても気になっていたので納得!
園側は焼きレンガ。地震が起きて再隆起しても修復が迅速かつ低コストになりました。 pic.twitter.com/qH5CjRpSaR— Yuta SATO (佐藤由太) (@ringo_risu) September 27, 2019
テレビ見てました。
平成23,3.11東日本大震災。この頃は塗装職人しててネタ(材料)がこないで仕事では騒いでた。
当日は和歌山で一軒家の屋根塗ってました。で今この業種始めて4年まも5年目……
早い、早すぎる(((((゜゜;)— 純夜パチプロエクセルジャパン班長 (@S7VNnJoMgJSPSn5) February 8, 2019
【お知らせ】 Photo Gallery「the 現場」に『浅草寺五重塔改修』を掲載しました。再建後、40年以上が経過し、外壁塗装や屋根が劣化したことや、五重塔を特徴づける金色の相輪(そうりん)が東日本大震災で破損したことなどから行われた改修工事の様子を紹介しています。
★https://t.co/94ugyIG0Ah pic.twitter.com/Vy2gCRfQ2v— 清水建設株式会社【公式】 (@Shimizu_now) January 16, 2019
11日に立ち寄りました。きれいに塗装されていましたが、周りのかさ上げ工事が進み、今年は遠くからしか見ることができませんでした。岩手県大槌町などもそうですが、残すかどうかは当事者以外の人間は口出しできないことだと思っています。 #東日本大震災 #毎日新聞 https://t.co/X2ajeHcOCQ
— さとうたけゆき(佐藤岳幸) (@takeyukis) March 12, 2018
東日本大震災の津波で職員43人が犠牲になった南三陸町防災対策庁舎の補修工事が終わった。庁舎に付着した海水の塩分を取り、震災直後の色に近づくよう赤く塗装。折れ曲がった鉄骨はしっかり固定。震災遺構として庁舎を保存するかは賛否が分かれる。https://t.co/za13E7o8bg pic.twitter.com/IaUSVJSixN
— 森寿康@森の長城1千km (@toshi_sumisyun) February 15, 2017
【現場レポ】スイス漆喰☆塗装中: こんにちは! 熊本県を発生地とする地震に関する連日のニュースに胸が痛い毎日です。東日本大震災時、ここ那須塩原市は震度6弱を経験しましたが、その恐怖感が甦ってきました。被災された方々に心よ… https://t.co/azOSadlmSe
— 素晴らしき地場ビルダーランド (@jibabuilder) April 22, 2016
東日本大震災で被災した製油所の工事などを請け負って業績を伸ばした千葉の塗装会社が、法人税約8300万円を脱税した疑い。東京国税局が千葉地検に告発しました。 https://t.co/VwgJwICy51#千葉
— 朝日新聞千葉総局 (@asahi_chiba) February 10, 2016
北海塗装工業での安全大会での講演の様子。3.20に東日本大震災のボランティアに入ったときの様子をお話してます。http://t.co/bz3XakaOlA
— アグネス (@agnesningl) April 6, 2014
東日本大震災で被災した本吉響高校(気仙沼市)の生徒と、昨年2月に地震に見舞われたフィリピンの子どもたちの交流が続いています。この夏には、高校生7人がフィリピンの小学校の仮校舎の塗装に汗を流したそうです。 http://t.co/fFW8XBjMhP
— 朝日新聞仙台総局 (@asahi_sendai) September 18, 2013
著者:二見勇治 Futami Yuji
建築塗装アナリスト
企画・取材・撮影・動画清作・ライティング・マーケティング 担当
東京都出身。建築塗装業の長男として生を受け、多くの職人達の中で育つ。塗装職人と造園職人の修行を積んだ後、カメラマンへ転身。出版社カメラマンを経て2001年よりフリーカメラマン。
雑誌・書籍・広告撮影、塗装関連の写真・動画制作、リフォーム会社広告担当を経験。
建築塗装の新たな表現を模索中。