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建築塗装業界もアフターコロナの値上りへ突入!

物価高騰の原因

ここ最近、ほぼ全ての物価が高騰している。
塗料の値上に始まり、続いて副資材のマスカーやテープ類の養生までもが価格が上昇。

大塚刷毛も値上げを発表し、来月からマスカーや石油を原材料とするテープ類の価格改定が行われる。

この値上げは大塚刷毛だけではなく、はけ屋も価格改定を公開し、業界全体の問題に波及している。

では、値上の本質はなんだろうか?
コロナが原因なのは間違いない。

「コロナ禍からの復興で、諸外国が経済成長を続けているため」だ!

そのために原油が高騰し、物価が上がっていることが最大の原因。さらに日本経済が低迷しているコトにより、我等ジャパンは経済的な「負け」となっている。
原油価格はここ1年で1.5倍に上昇。木材、鉄筋などの建築資材も全て高騰している。
しかし、この価格上昇の本質として、日本人の所得とはまったく無関係に価格が決まっているコトが恐ろしい。

今の日本のデフレ社会では、海外の景気が良くなれば、日本の景気は悪化する。

塗料販売店の数社に販売状況を聞いたところ、どの販売店も「コロナの影響で2極化していた塗装工事会社の状況が、より一層目立ってきた。」という見解。

筆者もまったく同じ感覚を持っていたため、「売れる塗装工事会社は更に売れ、売れていない会社は更に落ち込む。

アフターコロナは、相当恐ろしい状況になって来るのは間違いがない。

©︎PaintBiz By 二見勇治

二見勇治

著者:二見勇治 Futami Yuji

建築塗装アナリスト
企画・取材・撮影・動画清作・ライティング・マーケティング 担当
東京都出身。建築塗装業の長男として生を受け、多くの職人達の中で育つ。塗装職人と造園職人の修行を積んだ後、カメラマンへ転身。出版社カメラマンを経て2001年よりフリーカメラマン。
雑誌・書籍・広告撮影、塗装関連の写真・動画制作、リフォーム会社広告担当を経験。
建築塗装の新たな表現を模索中。