塗装道具探求 Pカット2層ステップマスカー
表面を剥がすだけ
このマスカーはテープ部分が2層構造になっている。
(画像引用:大塚刷毛製造株式会社)
表面のテープは半分しか糊が付いていないため、簡単に剥がせるのが特徴だ。
使用方法はいたって簡単。普通のマスカーを貼るのと同じように、接着面を清掃してからラインを出して貼り付け。
テープが付いていない面はマスカーでないタイプの2層テープを貼る。
これも普通の養生と同じだ。
通常の養生と同じように、塗料が漏れないよう、しっかりと貼り付ける。
養生をした後は、がんがん塗ってかまわない。ダメ込み&ローラーでいつものように塗るだけだ。
塗料が乾かないうちに、上面のテープを剥がす。
特に下塗りで厚塗りになりやすいフィーラーなんかと相性が良いようにおもう。
この後に中塗り、上塗りを行った後、マスカーを剥がせば作業は終了。
普段よりもマスカーに乗ってしまう塗膜が1層少ないため、ヒゲや引っ張り、塗膜残りが少なくなるという代物だ。
ただし、1層少ないからといって、テープ部にネタ溜まりをおこしてはいけない。
普通のマスカーでも行うように中塗りの際は、テープ部に残った塗料を刷毛で拭えば、養生剥がしの際も塗膜が引っ張られたり、ヒゲが残ったりしない。
また、このマスカーやテープならば、一箇所づつカッターで切るコトも少なくなり、作業効率が大いに上がる。
先ずは騙されたと思って、一度使ってみてはいかがだろうか?
©︎PaintBiz By 二見勇治
著者:二見勇治 Futami Yuji
建築塗装アナリスト
企画・取材・撮影・動画清作・ライティング・マーケティング 担当
東京都出身。建築塗装業の長男として生を受け、多くの職人達の中で育つ。塗装職人と造園職人の修行を積んだ後、カメラマンへ転身。出版社カメラマンを経て2001年よりフリーカメラマン。
雑誌・書籍・広告撮影、塗装関連の写真・動画制作、リフォーム会社広告担当を経験。
建築塗装の新たな表現を模索中。