建築塗装は腐食と劣化との戦い
建築塗装とは、そもそも表面保護が第一の目的だ。
その次が美観だが、腐食と劣化を止めることが塗装の命題だろう。
その中でも金属のサビは、建築塗装を行っている人々にとっては難題であると共に、日頃から馴染みのある仕事。
今回は金属腐食、「サビ」について取り上げる。
サビについて、建築塗装視点での分りやすい動画があったので、こちらをピックアップ。
配信元は株式会社アイベック。
関東一円で建築、工業製品、自動車などの塗料を幅広く扱っている販売会社のYouTube動画だ。
「サビと塗装」について解説している動画は3本で構成され、以下のようなタイトルになっている。
錆と腐食と防食と① 錆(さび)とは?/錆にくい金属、錆びやすい金属/鉄の錆
錆と腐食と防食と② 錆を防ぐには/被覆防食/電気防食/耐食材料
錆と腐食と防食と③ 塗装による防食/さび止め塗料/重防食塗料
実データなどが織り交ぜられ、分りやすい内容だ。
この動画を見れば、ある程度は建築塗装における、金属腐食について理解が進むだろう。
しかし、相当工法がコントロールされた新築や大規模改修などならば、統一したルールの上で防食対策が行われるが、民間の改修工事の場合は複合要因による金属腐食が発生する。
次のページでは、見過ごしてしまいがちな事柄からサビが発生するメカニズムを解説したい。
著者:二見勇治 Futami Yuji
建築塗装アナリスト
企画・取材・撮影・動画清作・ライティング・マーケティング 担当
東京都出身。建築塗装業の長男として生を受け、多くの職人達の中で育つ。塗装職人と造園職人の修行を積んだ後、カメラマンへ転身。出版社カメラマンを経て2001年よりフリーカメラマン。
雑誌・書籍・広告撮影、塗装関連の写真・動画制作、リフォーム会社広告担当を経験。
建築塗装の新たな表現を模索中。