ペイントビズ(PAINTBIZ)

業界を新たなステージへ押し上げる 各社製品ガイド

記事提供:『塗料報知』 2021年(令和3年)10月27日付(第4336号)8面

【抗ウイルス・抗菌】

日本ペイントホールディングス
抗ウイルスブランド拡充へ

日本ペイントホールディングスでは、抗ウイルス・抗菌機能を備えたペイントテクノロジーブランド「PROTECTON(プロテクトン)」を2020年9月に立ち上げている。

製品ラインアップでは、第一弾としてDIY・家庭用に水性塗料「PROTECTONインテリアペイントプレミアム」をニッペホームプロダクツの通販サイト限定で発売。 同製品は、室内の照明に反応し、塗膜表面に付着したウイルスや菌を光触媒の作用で99・9%以上抑制し、超低臭気・防カビ機能で室内の空気をきれいにする。

第二弾の製品は、日本ペイントが可視光応答形光触媒を採用した室内用水性塗料「PROTECTONインテリアウォールVK‐200」を発売。同製品は、可視光応答形光触媒採用の従来品より、低価格かつ塗りやすさを向上。さらに、塗料中に揮発性化合物をほとんど含まず(超低VOC設計)、安全で環境に優しい。

続けて、同製品をDIY・家庭用とした「PROTECTONインテリアウォールVK‐200DIY用」をニッペホームプロダクツから発売した。

今春には、日本ペイントから室内壁面用「PROTECTON インテリアウォールVK‐500」を発売。従来の抗ウイルス・抗菌製品「ニッペパーフェクトインテリアエアークリーン」をPROTECTONシリーズに移行した。

PROTECTONシリーズは、すでに東京大学との共同研究で、塗膜表面に接触させた新型コロナウイルス(SARS‐CoV‐2:従来株)および変異株(N501Y変異を含むイギリス型:アルファ株)に対する不活化効果が確認されている。

なお、本実験は塗膜表面に関する新型コロナウイルス不活化実験結果であり、その他空間内に浮遊するウイルスの不活化効果や居住者の疾病予防等を実証するものではない。

℡050-3131-7416

関西ペイント
抗ウイルス製品を多展開

関西ペイントは、漆喰塗料技術を生かした抗ウイルス製品の統合ブランド「ANTIVIRUS TECHNOLOGY(アンチウイルステクノロジー)」を、“しっくい”にちなみ4月9日に立ち上げ、公式WEBサイトおよび法人公式ECサイトをスタートした。併せて、同ブランドの新製品として「抗ウイルス〈置くだけ〉マット」「抗ウイルス〈はさむだけ〉マスクケース」を、個人および法人向けに同日から発売した。

今回、新発売した二つの製品は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で変化した生活スタイルに合わせたもの。「抗ウイルス〈置くだけ〉マット」は、落下したウイルスを捕らえて感染力を低下させるので、自宅の玄関、店舗やオフィスの入口に置くことで、外からのウイルス持ち込み対策となる。「抗ウイルス〈はさむだけ〉マスクケース」は、ケース内側に塗られた漆喰塗料により、食事中や歯磨きの間、休憩中などの時間にはさんでおくだけで、マスクに付着したウイルスを低減し、消臭効果も発揮する。

この他、発売中のドアノブや手すりなどに貼るだけで簡単に接触感染対策ができる「接触感染対策シート」「接触感染対策テープ」も新ブランドのラインアップに含まれている。

これら製品について同社では、アルコール等の消毒と異なり、優れた抗ウイルス性能だけでなく、感染対策を行った箇所が「見える化」できるため、安心して対策箇所に触れられることをメリットに挙げている

℡03-5711-8904 (関西ペイント販売・建築塗料販売本部営業部)

ロックペイント
生活環境をすこやかに

ロックペイントのリフォーム等の建築用塗料として新製品ラインアップを増やしており、今年加わった2製品を紹介する。

まずは、内装用では9月1日に上市したばかりの抗ウイルス・抗菌室内塗料「ビニロックガードインテリア」。昨今の公衆衛生への需要高まりを受け、生活環境をすこやかに保てる塗料として開発された。

同製品は、抗ウイルス、抗菌、超低VOC、消臭、吸着・分解の5つの特長を併せ持つ水性の室内塗料となる。

抗ウイルス効果には、光触媒と抗ウイルス剤のW(タブル)効果でウイルスを減少させる機能を発揮する。抗ウイルス性や抗菌試験では、99・9%のウイルスや菌を減少する結果を得ている。

また、ホルムアルデヒド等を吸着・分解する効果が認められており、室内環境汚染物質とされるVOC(揮発性有機化合物)もほとんど含まない。エマルション樹脂、顔料、添加剤などには、極力においの少ないものを採用しており、低臭化を実現させた。作業性も良好で隠ぺい性に優れ、補修性も有する。

一方、屋根用では今年6月、「ルーフペイントシリーズ」に、フッ素樹脂を採用した屋根用遮熱塗料「シャネツロックルーフF」が新たにラインアップした。高耐候で強靭なフッ素樹脂(4フッ化構造)の塗膜は、太陽光に含まれる紫外線や赤外線など、屋根にダメージを与える劣化因子から長期間ブロックする。丈夫で長持ちする塗膜は塗り替え周期を長くさせるため、建物のライフサイクルコスト(LCC)削減に貢献できる材料である。屋根材を確実に長持ちさせる、最高峰のフッ素樹脂を採用した遮熱塗料の誕生となった。

℡03-3640-6000 (東京営業部)、℡06-6473-1650 (大阪営業部)

大日本塗料
消臭効果加えた室内用

大日本塗料は、抗ウイルス・抗菌効果を備えた室内用水性塗料「COZY PACK Air(コージーパック・エアー)」を昨年発売した。

同製品は、超低臭・ゼロVOCを特長とする「COZY PACK」をベースに光(LED、蛍光灯等)によってウイルスや菌を短時間で低減させる抗ウイルス・抗菌効果と消臭効果を加えた製品である。

特長としては、
①抗ウイルス・抗菌機能がある。LED含めた室内照明の光で、光触媒機能が発揮され、成膜した塗膜表面において特定のウイルスや菌を短時間で99・9%低減することが第三者機関(神奈川県立産業技術総合研究所)の試験で実証されている。

②ゼロVOC塗料である。ホルムアルデヒドや有機溶剤等の揮発性有機化合物(VOC)を配合していないことから、人体への悪影響もなく、シックハウス症候群対策としても有効である。

③超低臭で消臭効果がある。有機溶剤を配合しない塗料設計により従来の水性塗料より臭気がほとんど感じられず、塗装中、塗装後の臭気は大幅に低減される‐が挙げられる。

以上、ゼロVOC塗料で臭気がほとんどないことから店舗・施設の営業中及び稼働中でも塗り替えが可能となり、また抗ウイルス、抗菌性も加わり、本製品を使用することで安心・安全な塗装空間が実現できる。

℡0120-98-1716

記事提供:『塗料報知』 2021年(令和3年)10月27日付(第4336号)8面


《お知らせ》
塗料報知新聞のピックアップ記事、掲載開始

ペイントビズは2021年10月7日より、株式会社塗料報知新聞社の発行する、塗料報知新聞の一部記事を、当サイト「ペイントビズ」上で公開を開始いたします。

本施策は2021年9月27日発表、ペイントビズ&塗料報知新聞社アライアンスパートナー締結に伴い、より多くの建築塗装関係者へ情報を伝えると共に、塗料報知新聞の正確で優良なコンテンツを体験していただく事を目的とし、新聞の抜粋記事を掲載。

塗料報知新聞は月3回。7の付く7日、17日、27日、塗料と塗装情報に特化した新聞を刊行。
ペイントビズでは塗料報知新聞が発刊された翌月、建築塗装関連の一部記事をピックアップし皆さまにお届けします。

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塗料報知新聞社

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大正13年に『塗工之魁』を創刊して以来、業界の発展と共に歩み、昭和21年には題号を『塗料報知』に改め、塗料ならびに関連産業の発展に寄与して参りました。
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