ペイントビズ(PAINTBIZ)

刷毛は全国共通ではない

2021.08.30

地方によって使う刷毛が違う?

今回の記事は刷毛にまつわる小ネタ。

建築塗装のプロフェッショナル、ペンキ屋の兄貴、姉貴達は誰しも道具へのこだわりがある。
その中でも「刷毛」には、並々ならぬ想いを持っているはずだ。

しかし、日本各地では刷毛の嗜好が違うのをご存知だろうか?
大塚刷毛の社員や、好川、タイホウ、はけ屋などの「刷毛を全国へ販売している」従業員や関係者ならば、「そんなの当然だろ!」と思うだろうが、塗装を行う側はそれを知らない。
塗装工事関係者でも、それを知っているのは全国を飛び回っているごく一部の職人だけだろう。

以前マルテー祭だかで、日本地図に「地域毎に人気の刷毛」がボードで紹介されていた記憶がある。
更に誰かがネットでも、その写真をアップしていたようだったが、ちょっと探し出せなかった。

話しは数年前のこと。「戸建塗り替えの新人教育用ビデオ制作」の監修者として2ヶ月ほど、東海地方のとある町に赴いた。

「戸建塗り替えの新人教育用ビデオ制作」って何だ?と思うだろう。
某塗装会社が企画した、戸建塗り替えの様々な技術を網羅する動画を制作し、新人がその動画を見る事で職人になるためのスピードアップを図る施策だ。

写真:動画の監修と共に撮影も行う筆者。

動画の内容は、ハシゴの取り扱いから塗料の缶の開け方、注ぐ方法、計る方法、シンナーの種類、混ぜ方、刷毛の使い方、刷毛の保管の方法などからはじまり、実際のサイディングの住宅の塗装全部、モルタル住宅の塗装、休憩中のマナーに至るまで、戸建塗り替えの全て、非常に細かい作業までもを網羅した教育用動画だ。

筆者はその動画の項目作りや監修者として制作に参加した。撮影初日、被写体になった若い職人の道具を見ていたときに気が付いた。

PBフタミ あっれ?筋違刷毛が無いけど…
若い職人 ?す、スジカイって何ですか?

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二見勇治

著者:二見勇治 Futami Yuji

企画・取材・撮影・動画清作・ライティング・マーケティング 担当
東京都出身。建築塗装業の長男として生を受け、多くの職人達の中で育つ。塗装職人と造園職人の修行を積んだ後、カメラマンへ転身。出版社カメラマンを経て2001年よりフリーカメラマン。
雑誌・書籍・広告撮影、塗装関連の写真・動画制作、リフォーム会社広告担当を経験。
建築塗装の新たな表現を模索中。