ペイントビズ(PAINTBIZ)

子供達が町を塗り替えた 志村ペイントプロジェクト

前を通れば思い出す

三興塗料清水
それと、工期が長かった関係もあって、途中で参加していた小学生達が卒業があり、そこにもエピソードが生まれました。

ご協賛いただいている大塚刷毛さんにお願いして、「志村ペイントプロジェクト」の名入りの刷毛を作ってもらい、卒業生にプレゼントしました。
刷毛の種類は水性刷毛の「ひよこ」。卵から少し大きくなったイメージです。

今回参加した小学生達が喜んだのは勿論ですが、保護者さん達からは「コロナで学校行事がなくなってしまって、記念として形に残る事に参加できて良かった」と多くのお声をいただきました。

この企画に参加した全員、前を通れば繰り返し思い出せる素晴らしいイベントに出来たと感じています。
あと実は、第2回目、次回も予定しています。

PBフタミ
では次回はぜひ参加させてください。
楽しみに待っています!


今回の取材で「塗装をとおして、人と人との接点が生まれる瞬間」を感じさせていただいた。

近年、塗装工事を全面押し出した社会活動が行われているものの、「社会貢献活動」の名を借りた、宣伝広告が大いに目立つ。
ペイントビズでは、塗装工事に関する情報網を張り巡らせているために、毎日のように塗装関連の社会貢献活動が飛び込んでくる。
塗装関連の大手企業ですらも、CSR活動という単なる宣伝として利用している。
それが良い悪いということをジャッジしたいのではなく、本当に「社会貢献」なのか?という疑問を感じざる得ない。
しかしそこへ関わった人々の準備や実務を考えると、低頭にあたいする。

参加した小学生達は、あっと言う間に生長するだろう。
壁の横を歩く度に、自分達の手で壁を彩ったことが強烈な思い出として蘇る。
今後はただ塗るだけではなく、地域の人々と町を巻き込み、子供達の創造性や自主性を育む活動が主流になっていくかもしれない。
そして彼等が成長した暁には、社会を塗り替えていく。

塗装は「塗る装い」と書くように、新しい装いは人生も感性も豊かにする。そんな塗装工事の未来は大いに可能性があるはずだ。

最後に「志村ペイント・プロジェクト」の企画趣旨が壁面の片隅に張られていた。その原文を掲載したい。


お知らせ「志村ペイント・プロジェクト」について
この度、地元・志村城山の有志が「わが街を明るく、元気にしたい」との思いから、「志村ペイント・プロジェクト」として、志村小学校の児童の代表の皆さんが「四季」「夢」「宇宙」をテーマに描いてくれた原画をもとに、今春の完成を目指して、当地の擁壁にペイントを施していくことになりました。

作業については、“塗装でできる社会貢献”をモットーとする志のあるペインター(塗装業者)の皆さまをはじめ、関係の皆さまの全面的な協力を得て進めてまいります。

コロナ禍が長引き、気持ちがふさぎがちな今だからこそ「わが街を明るく、元気に」との思いをもって、小さな“一歩”から行動を起こしていきたい。
また、それが「誰ひとり取り残さない」との「SDGs」(2030年の国際目標)の理念にも通じるものと確信します。

地域の皆さまのご理解のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。
2021年3月
「志村ペイント・プロジェクト」実行委員会 代表 井上一哉

こちらのリンクで完成した壁画がご覧になれます。

©︎PaintBiz By 二見勇治

前のページ子供達の歓声が響く

二見勇治

著者:二見勇治 Futami Yuji

建築塗装アナリスト
企画・取材・撮影・動画清作・ライティング・マーケティング 担当
東京都出身。建築塗装業の長男として生を受け、多くの職人達の中で育つ。塗装職人と造園職人の修行を積んだ後、カメラマンへ転身。出版社カメラマンを経て2001年よりフリーカメラマン。
雑誌・書籍・広告撮影、塗装関連の写真・動画制作、リフォーム会社広告担当を経験。
建築塗装の新たな表現を模索中。