ペイントビズ(PAINTBIZ)

子供達が町を塗り替えた 志村ペイントプロジェクト

子供達の歓声が響く

PBフタミ
施工というか、壁画を描く作業の段取りとして、どのように行ったのでしょうか?

三興塗料清水
既存壁面は極ありふれた、表面が劣化したコンクリート打ち放しです。
エンジンタイプの高圧洗浄機で洗浄を行った後に、養生をして下塗りをしました。

PBフタミ
因みに、平米数はどのくらいですか?

三興塗料清水
施工面積は高さ約2.0m 横幅50.0mの約100平米です。
結構、塗りでがありましたよ。
でも私達は塗料販売店なので、普段は塗装は行っていません。
お付き合いのある職人さん達が応援してくれたり、弊社の社員もいつもは売る側ですから良い経験になりました。

写真:塗装工事業者の有志と三興塗料社員総出で下塗りを行う。

PBフタミ
このプロジェクトの延べ日数は何日くらいかかったのでしょうか?

三興塗料清水
施工(イベント)としては1月から7月初旬まで、毎週土曜日曜です。約30日ほどかかっています。
コロナ対策として人数を絞り班を分けて、子供達と親御さんたちにご参加して頂きました。
でも、毎回養生を行うのでチョットそれが大変でした。

PBフタミ
えっ?毎回土日に養生していたんですか?
50Mを毎回ですか?

三興塗料清水
そうなんです。作業が土日だったので平日は休工日になり、一般公道なので養生は作業が終わると全部撤去していました。
それと、公道での作業ですから、施工としての各種許可を取り、歩道の警備に関しては町内会にお手伝いいただきました。
※「交通誘導警備業務の資格者配置路線以外」であるため民間人であっても交通整理が可能。

しかし、我々の大変さよりも、小学校の美術の先生が一番大変だったと思います。
原画を見本にして下書きをフリーハンドでどんどん描いてもらったのですが、雨が降るたびに薄くなってしまうので直ぐさま書き直したり、勤務時間が終わると毎日手直しを行っていただきました。
それにプラスして、毎週土日の作業でご尽力いただきました。

写真:志村小坂本先生。下書きから修正まで、生徒のため、勤務後も土日も描き続けた。

PBフタミ
いやー大変ですね本当に。しかも50M!
実際の塗る作業では皆さんペンキだらけになりませんでしたか?

三興塗料清水
弊社で軍手とヤッケを提供させていただきましたが、それでも皆さんペンキだらけになって・・・
作業中はあちこちから子供達の歓声が響いていましたよ(笑)

PBフタミ
めちゃくちゃ楽しそうですね。

三興塗料清水
あと作業をしていると、通る人達からも「町が華やかになりましたね」と、お声をいただき塗るだけではなく、人と人を繋げる切欠けになったのだとおもいます。

写真:子供達と親、町のみんなで汚れた壁面を華やかに変えた。

それと、工期が長かった関係もあって、途中で参加していた小学生達が卒業があり、そこにもエピソードが生まれました。

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二見勇治

著者:二見勇治 Futami Yuji

建築塗装アナリスト
企画・取材・撮影・動画清作・ライティング・マーケティング 担当
東京都出身。建築塗装業の長男として生を受け、多くの職人達の中で育つ。塗装職人と造園職人の修行を積んだ後、カメラマンへ転身。出版社カメラマンを経て2001年よりフリーカメラマン。
雑誌・書籍・広告撮影、塗装関連の写真・動画制作、リフォーム会社広告担当を経験。
建築塗装の新たな表現を模索中。