【緊急記事】パーフェクトトップ7月29日より一時供給停止
ペイントビズ編集部に7月29日早朝、情報が舞い込んできた。
”パーフェクトトップ一時供給停止”との案内だ。
以下、塗料問屋からのFAX原文をテキスト化する。
パーフェクトトップ一時供給停止に関して
拝啓、貴社におかれましては益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。
平素は格別のお引き立てを賜り厚く御礼申し上げます。
さて、ご高承の通り、急激な原油・ナフサ価格の高騰、中国経済の復調に伴う需給逼迫、アメリカに おける寒波の影響による原料メーカーの供給制限に伴った安定供給ができずパーフェクトトップに使用される一部、原料が調達できない状況となっております。
つきましては、得意先様各位に関しまして多大なご迷惑をおかけすることとなりますが、日本ペイント製品であるパーフェクトトップの一時供給を停止せざる得ない状況となりました。
誠に勝手なお願いではございますが、得意先様各位のご了承、ご理解をいただきますようお願い 申し上げます。
供給再開の目途がたちます時には改めて報告をさせていただきます。
記
1.パーフェクトトップの一時供給停止
実施時期 7月29日より
*再開目途の予定がわかり次第、報告させていただきます。
パーフェクトトップといえば、日本ペイントのトップクラスに入る売れ筋商品。
塗装工事会社もこの塗料が無いと、仕事が進まない現場もあるかもしれない。
今回ペイントビズはこの情報を受け、速報で記事化を行った。
恐らく自社調色を行っている塗料販売店には、原色の在庫は多少あるだろう。
しかしそれが無くなれば当面の間、入手困難は間違いない。
工事会社の方々は塗料販売店への連絡を行っても、互いの業務の妨げになる。
冷静に対応し、しばらくは静観するしかない状況だ。
また、参考情報として2021年7月19日、日本ペイント株式会社からは「原材料価格高騰に伴う製品および運賃の価格改定について」という、お知らせが発表されている。
以下《日本ペイント株式会社》お知らせ 原文
日本ペイントホールディングス株式会社のグループ会社で、建築用塗料を手掛けている日本ペイント株式会社(本社:東京都品川区、社長:喜田益夫、以下、当社)は、製品と運賃の価格改定を実施しますので、お知らせいたします。
昨今の世界的な経済活動の回復に伴う旺盛な需要拡大や北米地区の寒波による主要プラントの操業停止、原料サプライヤーの工場火災やトラブルなどによる供給不安を受け、塗料の主要原料である溶剤・樹脂・顔料等の価格が高騰しております。特に、液状エポキシ樹脂においては、世界的な需要逼迫に伴い、歴史的に暴騰した価格が継続しており、大幅なコストアップが避けられない状況となっております。
また、これらの原材料価格高騰に加え、コンテナ不足による輸送賃の値上げや宅配便業界の国内配送量急増の影響による運送費の高騰など、物流費の上昇にも直面しており、今後についても原材料価格、物流費は、引き続き高値で推移するものと推察されます。
当社といたしましては、自助努力による生産性の向上や経費削減の徹底など、可能な限りのコスト削減に努めてまいりましたが、企業努力の限界をはるかに超える状況に至り、誠に不本意ではございますが、下記の通り製品および運賃の価格改定を実施することといたしました。
当社は、今後も塗料・コーティング・表面処理技術の開発を加速させ、製品・サービスを提供し、お客様や社会に貢献してまいります。諸事情をご賢察いただき、価格改定のご理解を賜りますようお願い申し上げます。
記
1. 対象および価格改定率(値上げ)
①シンナー : 15~20%
②溶剤系塗料 : 10~15%
③水性塗料、表面処理剤関係 : 8~12%
④運賃 : 10~30%
2. 価格改定実施日
2021年9月21日より
以上
©︎PaintBiz By 二見勇治
著者:二見勇治 Futami Yuji
建築塗装アナリスト
企画・取材・撮影・動画清作・ライティング・マーケティング 担当
東京都出身。建築塗装業の長男として生を受け、多くの職人達の中で育つ。塗装職人と造園職人の修行を積んだ後、カメラマンへ転身。出版社カメラマンを経て2001年よりフリーカメラマン。
雑誌・書籍・広告撮影、塗装関連の写真・動画制作、リフォーム会社広告担当を経験。
建築塗装の新たな表現を模索中。