バリアックス™ スプレーはコーティング剤
今回、日本ペイント・インダストリアルコーティングス株式会社より発売された「バリアックス™ スプレー」は除菌剤ではなく、コーティング剤だ。
例えば手やテーブルなどを除菌し拭き取る事を目的とした、アルコールや次亜塩素酸ナトリウムなどの「除菌スプレー」ではない。
塗料に近いコーティング剤だ。(ほぼ塗料)
詳細は日本ペイント・インダストリアルコーティングスのバリアックス™ スプレー特設ページを参照して欲しい。
商品情報を分かりやすくする為、箇条書きで要約を記載。
商品情報
・価格 希望小売価格 3850円(税込み)
・容量 350ml/1本 (約1200回プッシュ分 12㎡~108㎡分)
・液性 弱アルカリ性
・成分 エタノール、イソプロパノール、精製水、可視光応答形光触媒、固定化剤
・使用期限 製造日より1年
・販売 塗料販売店、医薬品商社、他
・ミニマム 業販は1ケース12本(3850円×12本)
商品概要
・バリアックス™ スプレーはコーティング剤。
・除菌スプレーのような一時的な殺菌を目的とした商品ではない。
・放置状態で1ヶ月以上持続。
・水拭き50回後でも抗ウイルス効果99%以上減少を維持
・可視光応答形ハイブリット光触媒の技術(酸化チタン&金属イオン)
・内装塗膜の上に塗布も可能。
・PIAJ※1の認証を取得。
※1光触媒工業会が、性能、利用方法等が 適切であることを認めた光触媒製品に与える製品認証。
施工方法
・使用する対象表面の汚れやカビ等を除去した上で塗布。
・塗布量は10cm~30cm四方に1プッシュが目安。(約1200回プッシュ分)
・塗布する場合は拭き上げるのではなく、均一に塗布。(コーティング剤の施工)
・塗布はペーパータオルやウエスなどの薄手で使い捨てができるものを推奨。
用途
・壁面
・パーテーション
・会議テーブル
・ドアノブ
・階段手摺
・受付カウンター
・各種ボタン(エレベータなど)
・電話機
・収納棚
・机、テーブル、椅子、座席シート、つり革、他
注意事項
・レンズ等の表面コーティングされたもの、革製品、精密機械への使用は避ける。
・電気製品やスイッチ類など通電する物へは直接スプレーせずに布等で塗布。
・全てのウイルスや菌あるいは特定のウイルスや菌に効果を保証するものではない。
・病気の予防や治療効果を示すものではない。
・実際の使用環境によって効果の程度や持続期間は異なる。
・スプレーする材質によっては乾燥後にコーティング剤が白く見える場合がある。
以上がバリアックス™ スプレーの商品概要だ。
この製品の商品情報に無い「塗装工事会社がバリアックス™ スプレーを扱うメリット・デメリット」を記載。
《 メリット 》
・本製品では誰でも購入でき簡単に使用可能。研修制度・特約店などの縛りがない。
・スプレーボトルのため、噴霧器、コンプレッサー、スプレーガンなどが不要。
・塗料販売店で購入できるため、塗装工事会社が購入しやすい。
・本製品をサービス施工として、他社との差別化としての要素も検討できる。
・残ったボトルは施主へプレゼントも喜ばれる。
《 デメリット 》
・ミニマムが1ケース12本。使いきれない可能性がある。
以上が、バリアックス™ スプレーの特徴だ。
手軽に使えるコーティング剤という付加価値がこの製品の最大の魅力ではないだろうか?
是非とも塗料販売店へ問い合わせてほしい。
©︎PaintBiz By 二見勇治
著者:二見勇治 Futami Yuji
建築塗装アナリスト
企画・取材・撮影・動画清作・ライティング・マーケティング 担当
東京都出身。建築塗装業の長男として生を受け、多くの職人達の中で育つ。塗装職人と造園職人の修行を積んだ後、カメラマンへ転身。出版社カメラマンを経て2001年よりフリーカメラマン。
雑誌・書籍・広告撮影、塗装関連の写真・動画制作、リフォーム会社広告担当を経験。
建築塗装の新たな表現を模索中。