映画の中の塗料と塗装 その1
映画の冒頭に塗料缶を映す意味
映画には、人それぞれ思い入れがある。
また、映画は時代を象徴するストーリーによって、社会現象になったりムーブメントが始まったりもする。
ペイントビズはペンキ屋への情報配信だから、”塗装関連の仕事をしている主人公”の映画をフューチャーしよう。
かなり古いが、1977年製作のアメリカ映画。「サタデー・ナイト・フィーバー」。
オッサン達なら誰もが知っている、ジョン・トラボルタの出世作だ。
この映画からは本当にカルチャーが生まれている事が驚きで、筆者の兄貴・姉貴世代が新宿東亜会館や歌舞伎町でフィーバー(死語)しまくり、日本でもディスコムーブメントが発生してしまった。(ある意味、ビージーズのMV・PVとして出来た映画という背景もある。)
オープニングで、ジョン・トラボルタ演じる「トニー・マネロ」がブーツをチェックしているシーン。
BGMにはビージーズの「ステイン・アライブ」が流れ、それと同時に塗料の缶が登場する。
※ステイン・アライブは訳すと「生きていくんだ!」。ステイン(Stayin’)は、染料の意味のステイン(stain )ではない。
ストーリーはトラボルタ演じるトニー・マネロ.が塗料販売店で働きながら、週末にはディスコキングと称されるものの、ダンスと女、人間関係の葛藤と心の機微を描く内容だ。
(今ではクラブだが当時の表現としてディスコと記載。)
そして冒頭のペンキ缶には、重要な意味が隠されている。
著者:二見勇治 Futami Yuji
建築塗装アナリスト
企画・取材・撮影・動画清作・ライティング・マーケティング 担当
東京都出身。建築塗装業の長男として生を受け、多くの職人達の中で育つ。塗装職人と造園職人の修行を積んだ後、カメラマンへ転身。出版社カメラマンを経て2001年よりフリーカメラマン。
雑誌・書籍・広告撮影、塗装関連の写真・動画制作、リフォーム会社広告担当を経験。
建築塗装の新たな表現を模索中。