ペイントビズ(PAINTBIZ)

ペンキを使ったミュージック・ビデオ集めてみた

塗料には映像表現を引き付ける不思議なパワーがある

ラストのミュージック・クリップは2000年代を代表する曲として歴史に残る、クリスティーナ・ミリアンの「Dip It Low」。
後半の黒いペンキにまみれ、セクシーに踊るシーンで塗料が登場する。

ペンキ屋ならば屋根の上で塗ったばかりの塗料を踏み、スリップしそうになった経験は誰でもあるだろう。
それの逆で、塗料で滑らせグルグル回るシーンにペンキ屋としては感慨が深くなる。

 

最後に「ペンキMV大集合」のまとめとして一言。

今回のチャレンジは誰も行ってこなかった、前人未到のペンキを使ったミュージック・クリップの掲載だった。
この記事を作った側そして視聴した皆さまも、塗料への造詣が更に深くなったのではないだろうか。

しかし今回のMV以外にも、ペンキを使ったミュージック・クリップはまだまだ大量にある。

塗料には、映像表現を引き付ける不思議なパワーがあるのかもしれない。

また、映像をよく確認すると、「これはペンキなのかそうじゃないのか?」という洞察も出来ただろう。
筆者は冒頭のOKGoは、塗料ではなく、コーンスターチと水と顔料とを混ぜたオリジナル塗料のような気もする。
「そんな洞察をする人間は他にはいないだろう」と自分自身が心配になるものの、ペイントビズの熱心なペンキ屋ユーザーも、実は同じ目線で見ているかと考えると、それもまた恐ろしい。

しかし、撮影の後はどうなっているのか心配になるし、目に塗料が入っていそうでドキドキした。
良く見ると事前に肌にワセリンを塗っているであろう工夫もあるようだ。(OKGoのMV)
アーティストもスタッフにも頭が下がる。

ペンキMV大集合!」の企画で最後にアイデアが閃いた。
撮影専用の塗料を作ったら売れるのではないだろうか?

コンセプトとして「人体に無害。環境にもやさしい。原状回復も簡単。撮影専用塗料。」とか
っで、キャッチコピーに「飛び散り方や発色も良好。映像制作に欠かせない塗料」とかでイケそうな気がする。

例:

利用者の声A 目に入っても痛く無かったです。人体にも安全という事で、安心して撮影が出来ました。(アーティスト)

利用者の声B 映り栄えも発色も良く、片付けも思った以上に簡単でした。次回も使用したいと思います。(撮影スタッフ)

どこかのメーカーが発売すれば間違いなく売れる。かもしれない。

本当の最後に、ペンキではなくローラーを使ったMVもある。
要チェック。

King Gnu – BOY
https://youtu.be/n0QNaym0jDI?t=199

©︎PaintBiz By 二見勇治

前のページトップアーティストも塗料で表現

二見勇治

著者:二見勇治 Futami Yuji

建築塗装アナリスト
企画・取材・撮影・動画清作・ライティング・マーケティング 担当
東京都出身。建築塗装業の長男として生を受け、多くの職人達の中で育つ。塗装職人と造園職人の修行を積んだ後、カメラマンへ転身。出版社カメラマンを経て2001年よりフリーカメラマン。
雑誌・書籍・広告撮影、塗装関連の写真・動画制作、リフォーム会社広告担当を経験。
建築塗装の新たな表現を模索中。