8時間で何リットルの水を捨てているか
代表的な高圧洗浄機を3機種ピックアップしてみた。
精和産業:JC-1513DPN+
最大使用圧力:14.7MPa
総水量:13L/min
フルテック:GB1513
吐出圧力:15MPa
最大吐出量:13L/min
本田技研工業:WS1513
最大圧力:15MPa
最大吸水量:13L/min
他にも様々なメーカーや機種があるものの、15MPa、13リットル/1分がスタンダードではないだろうか?
高圧力タイプや簡易型では吐出量の大小はあるが、1分13リットルで今回は考えてみたい。
計算式を以下に掲載する。
13リットル/1分 × 60分 = 1時間 780リットル
1時間 780リットル × 4時間 = 3,120リットル
1時間 780リットル × 8時間 = 6,240リットル
思った以上に水を消費している。
因みに6,000リットルは、ガソリンを運搬している、ローリーだと1/3から半分くらい。
軽バンで考えると、容積が約3立方メートル(3立米)、3,000リットルだから2台分だ。
では、実際の水道代に換算したい。
前のページの金額を13リットル/1分で換算。ランキングは水道代の都道府県平均換算で計算した。
都道府県ごとの平均的な高圧洗浄の水道料金は以上のとおりだ。
一番平均水道料金の安い神奈川県で、
4時間334円、8時間668円
ワーストの青森県では
4時間689円、8時間1,378円
しかし、気を付けなければいけないのは、都道府県毎で料金が違うのではなく、市区町村単位で料金が違う。
北海道の特定地域や青森県の一部地域では水道料金がべらぼうに高い。
ワーストランキングも掲載したい。
北海道の夕張市では8時間、2,134円の水道代が必要になる。
流石財政破綻している夕張市だ。
因みに都道府県毎で高圧洗浄の水道料金を算出したが、市区町村毎に水道料金は違うため、あくまでも参考として考えてもらいたい。
また、大型のバケツを仲介して一旦水を溜める際、じゃんじゃんオーバーフローさせてしまえば、これ以上に水道料金がかかる。
蛇口をコントロールしたり、フロートボールによる水の止水装置などを使って、節水に心がけて欲しい。
最後に、川が近くにあるからといって、そこから水を取ってはいけない。
水利権者以外は、河川管理者の許可を得ないと取水が行えないのだ。もしも勝手に水を引くと犯罪行為になることを憶えてもらいたい。
また、施主や水を使用させてもらう場合、今回の金額を見たからといって、「1日使ったダケだから、千円でいいでしょ?」では、同義的にいかがなものかと思う。
水を提供する側にとっては、水圧も減ってしまったり様々な面倒をかけている。
この料金表はあくまでも「洗浄によって水をどれくらい使っているか?」の目安として提示した。
工事を行う前と後に、水道メーターをメモ書きするのも悪くない。
水は人類にとって貴重な財産だ。
©︎PaintBiz By 二見勇治
著者:二見勇治 Futami Yuji
建築塗装アナリスト
企画・取材・撮影・動画清作・ライティング・マーケティング 担当
東京都出身。建築塗装業の長男として生を受け、多くの職人達の中で育つ。塗装職人と造園職人の修行を積んだ後、カメラマンへ転身。出版社カメラマンを経て2001年よりフリーカメラマン。
雑誌・書籍・広告撮影、塗装関連の写真・動画制作、リフォーム会社広告担当を経験。
建築塗装の新たな表現を模索中。