添加剤で女子力アップ
米アマゾンで9000以上もの評価を得ている「バケモノ級の塗料添加剤」はメタリック添加剤だ。
先ずはYouTubeをチェック!とにかくキラッキラ。
商品名はGlitter Paint Additive。
直訳すると、キラキラ塗料添加材。
メーカーはイギリスに拠点を置くhemway
YouTubeのサムネイルはご覧のとおり、超ギラッギラ。目がチカチカする。
この商品は自動車用塗料のパール塗装用のラメフレークではなく、室内塗料用のラメ添加剤だ。
西洋文化圏ではグリッターウォールペイントという、キラキラ壁が超大流行している。
国内のシルバー系塗料といえば、古くは関西ペイントの「SDルーフペイント」のシルバーや、同社2020年発売の「メタルフォースグランス」(要講習施工)。
大日本塗料の「Vフロン#200スマイルRB メタリックシステム」、そしてエスケー化研の「SKファインメタリック」などがある。
筆者的にはスズカファインのエポーレのシルバーがお気に入りで、トタン屋根に塗装する際は濃い目のサングラスがなければ、目が潰れるほどの超ギラギラ塗膜が形成される。
しかし、どれも建築物の屋外用塗料で、国内系塗料メーカーでは室内用でギラギラさせる塗料は無い。
ニッペのアカルクスは高反射塗料だが原理が違う。
室内でラメ塗装をしたければ、このグリッターペイント添加剤をブチ込むのが最も簡単という訳だ。
塗膜の品質的には水性塗料であれば、このラメを溶かしてしまうことが無いだろうから、手軽にギラギラの女子力高目な内装塗装の完成。
しかし、この粉末が目に入ったり、吸い込んだらどうなるのだろうか?
昨今、施工中の健康被害などの問題もあることから、防塵マスクと防護メガネは必須だろう。
2020年、欧州連合では酸化チタンを発ガン性物質と規定する動きがあるが、こっちのグリッター添加剤もかなりヤバ目な代物。
YouTubeで「glitter room paint」と検索すると、世界各国の女子達が嬉々として壁をキラキラに塗りこんでいる。
今回の塗料添加材、このムーブメントが国内に入って来るかは定かではないが、もしもの場合を想定して塗装業者も今のうちから自宅をキラッキラにすることを検討して欲しい。
オヤジ達が率先してキラキラやナイスフレグランスな壁を施工すれば、奥さんや娘さんとの関係修復も可能になるはずだ。
著者:二見勇治 Futami Yuji
建築塗装アナリスト
企画・取材・撮影・動画清作・ライティング・マーケティング 担当
東京都出身。建築塗装業の長男として生を受け、多くの職人達の中で育つ。塗装職人と造園職人の修行を積んだ後、カメラマンへ転身。出版社カメラマンを経て2001年よりフリーカメラマン。
雑誌・書籍・広告撮影、塗装関連の写真・動画制作、リフォーム会社広告担当を経験。
建築塗装の新たな表現を模索中。