ビートルズとストーンズ
以下の動画は「ノルウェイの森」。The Beatles公式YouTubeチャンネルの動画。
シタールの演奏はジョージ・ハリスン。
シタールを演奏しているのはジョージ・ハリスンと前出で説明のとおりだが、実はジョージはストーンズのブライアン・ジョーンズと友達だ。
ジョージの家に度々ブライアンが遊びに来ていて、そのとき先にシタールを練習していたジョージがブライアン教えたのだ。
ブライアン・ジョーンズは天才マルチプレイヤーであったために、あっという間にシタールを自由自在に奏で、それがPaint It, Blackに結びつく。
友達同士遊びながら同じ楽器で創作活動をすれば、似たようにもなるだろう。
そして「Paint It, Black」が発表された、3年後にブライアン・ジョーンズは帰らぬ人となった。
時は移り、1988年この曲に再びフォーカスが当たる。
スタンリー・キューブリック監督の映画、「フルメタル・ジャケット」で使用された。
バッドエンディングで有名なこの作品の、エンドロールでPaint It, Blackが流れ、「超後味の悪い」ラストと相まって強烈な印象だ。
映画公開初日、バッドエンディングに心をヤラレ、映画館の席に力なく座っていた17歳のときの筆者。
この強烈なビートと共に、心にぽっかりと穴が開きながら映画館を出て、新宿歌舞伎町からフラフラしながら帰宅したのを憶えている。
今回は塗装をテーマにした音楽を届けたが、建築塗装は生活のありとあらゆる所に関係しているからこそ、様々なストーリーが生まれた。
そのひとつが「Paint It, Black」だ。
あなたは力強く「塗り替えろ!」と言えるだろうか?
©︎PaintBiz By 二見勇治
著者:二見勇治 Futami Yuji
建築塗装アナリスト
企画・取材・撮影・動画清作・ライティング・マーケティング 担当
東京都出身。建築塗装業の長男として生を受け、多くの職人達の中で育つ。塗装職人と造園職人の修行を積んだ後、カメラマンへ転身。出版社カメラマンを経て2001年よりフリーカメラマン。
雑誌・書籍・広告撮影、塗装関連の写真・動画制作、リフォーム会社広告担当を経験。
建築塗装の新たな表現を模索中。