ペイントビズ(PAINTBIZ)

エアレス一気塗り

2021.02.11

玉吹き一気塗り

次の動画は、国内の新築マンション。玉吹きの動画だ。

動画のチャンネル概要や説明に何も書かれていないため、どの業者が投稿しているかは不明。しかし他の動画から推測すると、愛知からの発信のようだ。
こちらも、途中で握りを離さず、一気に塗っていく。
しかし、非常にリラックスした作業が日頃の鍛錬度を表している。

吹き付けの途中で、一度止まるが、養生が剥がれているのを見つけたために張りなおしてる。

また、手元の職人が圧送ホースの配りを直し、ネタの差し替えや機械周りの作業を行っているのだろう。

なかなか、大規模系の塗装動画はYouTubeにないため、貴重な動画投稿ではないだろうか。
補足するが、この動画は1階部分。更に出来上がったバルコニー内での作業となり、この場所が作業床になっている。そのため安全帯は不要だ。

吹き付けのメソッドとして、実は様々な方法論がある。
代表的な方法では、ガンを左右に水平移動する際、端々は吐出させ無い方法だ。
それは端の塗膜が厚くなってしまうからだ。

しかし、それを勘違いして足運びでの体移動をせずに、自分の正面だけで「シュッシュ」している職人もいる。

今回のように一気に塗り進む場合は、ガンの噴出し口を壁面に対して垂直にキープすべく、積極的に足で移動しガンのストライドを長くすることで作業の効率を高めている。
また、玉吹きの動画では凹凸の付き具合を目視で確認しながら、足りない箇所にはもう一度模様を付ける事も行っているのだ。

動画後半部では平面の模様付けの際、鬼気迫る「目線」で凝視している瞬間がある
玉付けは平面の模様が「最も目立つ箇所」として分かっているからこそ、細心の注意を払い作業を行っているのだ。

しかし技術には様々な考え方があり、「絶対にコレじゃなければダメだ。」ということではない。

広く多くの技術を知り経験し、適材適所でスキルを発揮する柔軟性が大切になってくるのではないだろうか?

©︎PaintBiz By 二見勇治

前のページ室内一気塗り

二見勇治

著者:二見勇治 Futami Yuji

建築塗装アナリスト
企画・取材・撮影・動画清作・ライティング・マーケティング 担当
東京都出身。建築塗装業の長男として生を受け、多くの職人達の中で育つ。塗装職人と造園職人の修行を積んだ後、カメラマンへ転身。出版社カメラマンを経て2001年よりフリーカメラマン。
雑誌・書籍・広告撮影、塗装関連の写真・動画制作、リフォーム会社広告担当を経験。
建築塗装の新たな表現を模索中。