ペイントビズ(PAINTBIZ)

ペンキ屋の作業着がニッカになった理由

塗装屋の作業着について考える

ペンキ屋の作業着の今と昔。

いつのころからか、塗装工の作業着にニッカポッカ(以後ニッカ)が定番化した。

作業着は誰しもコダワリがある。
何故ならば、自分自身の性能と、仕事の経歴を表す正装だからだ。

特に塗装工にとっては”足運び”の重要性から、ズボンやボトムスなどの穿きモノは重要だろう。

しかし、昔堅気のペンキ屋と、2代目、3代目の職人たちはニッカを履かない。

彼等から言わせると、「ニッカ履いてるんだ。最近仕事始めたペンキ屋なんだな~」という感想。

実は筆者も家業のペンキ屋で、十代後半から二十代は塗装工を行っていたが、その時ニッカを履いた事は一度も無い。
それどころか生まれながらにして、何十人という塗装の職人たちの中で育つも、誰一人ニッカを履いていた職人はいなかった。

しかしどうだろうか、今はペンキ屋=ニッカのイメージに変わっている。
「ナゼ作業着がニッカに変わったのか?」、についての見地があるため、今回は「ペンキ屋の作業着がニッカになった理由」と題し記事化を行いたい。

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二見勇治

著者:二見勇治 Futami Yuji

建築塗装アナリスト
企画・取材・撮影・動画清作・ライティング・マーケティング 担当
東京都出身。建築塗装業の長男として生を受け、多くの職人達の中で育つ。塗装職人と造園職人の修行を積んだ後、カメラマンへ転身。出版社カメラマンを経て2001年よりフリーカメラマン。
雑誌・書籍・広告撮影、塗装関連の写真・動画制作、リフォーム会社広告担当を経験。
建築塗装の新たな表現を模索中。