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国内の塗装工事で働いている人数は?

都道府県別、塗装会社数ランキング

先ずは塗装会社が多い都道府県別の順位。

トップは勿論、首都東京。
圧倒的な存在感で堂々の1位、1,363社(個人事業主も含む)。国内事業者総数16,688社の8%ほどが東京を拠点に事業を行っている。

2位はなんと、ダークホースの北海道。
首都圏や主要大都市を抑え、まさかの北の大地がランクイン。
都道府県別の人口は8位で、しかも寒冷と降雪で年間の4ヶ月近くは屋外工事が出来ないのにもかかわらず、東京とは200社しか変わりがない。寒冷地であることに、劣化の進行が早くなるのか?それとも官公庁の仕事が多いのか?戸建ての占有面積が大きいのか、謎の2位。

北海道は面積比でいうと、九州の約2倍にあたり、面積は都道府県ダントツのNo.1。地方自治体というよりも国といっても良いくらいの面積を誇る。

実際、オーストリアやアラブ首長国連邦と同じ面積だ。
ただし、別データの住宅数で考えると、全国2位ではなく、もう少し多角的な調査が必要かもしれない。

そして3位は神奈川県。
やはり現代塗装工事発祥の地でありながら、塗装工事激戦区の異名の通り3番手。文明開化の発信地、横浜は今も顕在だ。

そして4位の埼玉県は、神奈川県から2,00社落ち、ダサイタマの本領発揮。
「ああいやだ!埼玉なんて言ってるだけで口が埼玉になるわ!」。出典:”翔んで埼玉”作:魔夜峰央

そして5位は愛知県。6位静岡県と、日本のモータリゼーションと工業の中心部がランクイン。

ではワースト。
最下位の47位は鳥取県。
都道府県別地域人口最少なら、当然の結果だろう。
スターバックスコーヒーが最後まで出店を見合わせた理由がここにあるのか?

そしてワースト2位は僅差の1社違いで奈良県だ。
「内閣府(国民経済計算) 2016」によると都道府県別の県民1人あたりの年間生産高で最下位が奈良県だから、塗装工事会社が少ないのも頷ける。
しかし鳥取とは僅差。次回の経済センサスでは入れ替わる可能性が大いにある。

最後にワースト3位は高知県。
県内人口が国内ワースト3位、県別生産高ワースト2位なら納得の3位入賞。住みやすさとして実は人気の地域だ。

しかし塗装会社が多いということはそれだけ建物が多く、都会と自然とのトレードオフ的な要素が塗装会社の数に現れているのではないだろうか?(北海道が謎だが…)

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二見勇治

著者:二見勇治 Futami Yuji

建築塗装アナリスト
企画・取材・撮影・動画清作・ライティング・マーケティング 担当
東京都出身。建築塗装業の長男として生を受け、多くの職人達の中で育つ。塗装職人と造園職人の修行を積んだ後、カメラマンへ転身。出版社カメラマンを経て2001年よりフリーカメラマン。
雑誌・書籍・広告撮影、塗装関連の写真・動画制作、リフォーム会社広告担当を経験。
建築塗装の新たな表現を模索中。